金属床義歯(入れ歯)について!
- 2023年4月14日
- 入れ歯(義歯)
金属床義歯て何?どういう入れ歯?などなど、ほとんどの人が疑問多いと思います。
簡単に言うと入れ歯の一部分を金属に置き換えて作成します。
強度も良く金属を使うので入れ歯自身も薄く作製できますので違和感も少ないです。
今からどのようなものか詳しく書いていきます!
義歯床を金属にすることで出来る多くのメリットとは?
金属は強度が高いため、薄くできます!これが最大の利点で、温度の変化も保険の入れ歯に比べると感じやすいですし、食事が美味しくなります。
薄いため話しをするときの違和感も少なくならと言われてます。
使用する金属の種類には、コバルトクロム合金、チタン合金、白金加金などがあります。
製作するのには熟練した技術が必要で、高価な材料を使用するため自費診療になります。
保険の入れ歯と金属床義歯の比較
保険診療ではレジン床、自費診療では金属床といった入れ歯に分かれます。
この床をレジンで作るか、金属で作るかがで、入れ歯の大きな違いが出てきます!
上の写真はレジン床(右)と金属床(左)を比較するための模型になります。
こちらはその厚みを比較したものです。レジン床では1.7mm~2.4mm程度、金属床では0.4~0.6mm程度。
なんと厚みの違いは4倍以上、金属床義歯は薄くなります!
金属は強度的に強いので薄くすることが出来ますが、プラスチックは強度的に弱いので薄くすると割れてしまうので作れません。
その違いこそが、患者様が入れ歯を口の中に入れた際に感じる装着感の違和感の少なさに繋がります。
髪の毛一本、腕の上に落ちていても気が付きませんが、口の中に入るとすぐにわかると思います。それくらいお口の中は敏感でデリケートです。
そもそもその髪の毛、いったいどれくらいの厚みなのか?それは0.06mm〜0.1mm。
入れ歯の厚みと比較しても差はわかると思います。
髪の毛一本でも口に入ると気持ち悪いと感じるくらいなので、強度がとれないためによる厚みを確保したレジン床の入れ歯の装着感は、相当違和感があると言うのは納得ができます。
これを解消するのが、強度的に強い金属を使用することで、入れ歯の厚みを薄くする!
装着時の違和感を極限まで抑えることのできる 【金属床】 ということになります。
金属床義歯のメリット
ほとんどの症例で作成できる。
入れ歯を薄くすることができるので、保険の総入れ歯よりも違和感が少ない。
金属は熱伝導性に優れているので、食事をした時の温度感覚が自然に近くなり美味しく感じる。
プラークなどの汚れが付きにくいので清潔に保てる。
保険のものよりもピッタリと合った入れ歯ができる可能性が高い。
割れにくく、変形して壊れにくい。
金属床義歯のデメリット
修理が難しい。
金属床義歯も金属アレルギーがある方は使用難しい。
(金属の部分にチタンを使用すれば、この問題は解決できます)
金属床義歯の治療期間
最短で通院5回。約1ヶ月ほど。
(型取り→噛み合わせの決定→仮入れ歯の試適→装着→調整→定期検診へ
※ただし、粘膜に問題があった場合などにはそれに対する治療を行う必要があるので、治療期間が上記よりも長くなることもあります。
入れ歯作製でお困りの方、種類について気になる方などおられましたら是非、お気軽にご相談ください✨