歯周外科について！｜伊藤おとなこども歯科

歯周外科について！

歯周形成手術の１つです。歯肉を切開した後に、剥離し歯根の方向へ歯肉を移動させ縫合します。虫歯で短くなった歯を露出させ最大限使えるようにする手術です。

歯肉に切開を加え、手術野を確保します。歯肉をめくり歯根の汚染物質を直視除去が確実に行えます。術後の予知性も高いですが歯肉が少し下がりやすいです。

歯周病で失われた歯の周りの骨に自分の骨、もしくは骨補填材を移植する手術です。機能性や見た目の確保を目的として行います。

歯周治療の流れ

歯周病の原因は、歯に付着した歯垢（菌の塊）であり、歯垢を取り除かなければ、歯周病の進行を食い止めることは出来ません。そこで、治療では、大元の原因である歯垢や歯石は歯磨きだけでは取れないので歯科医院で器具を用いてを取り除く『歯周基本治療』から始まります。

これは、患者さん自身が家でおこなう『セルフ・ケア（ブラッシング）』と、歯科医院でおこなう専門的な『プロフェッショナル・ケア』の両方が重要になってきます。

ただし、歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や全身的な既往歴（糖尿病、骨粗鬆症、高血圧、高脂血症）などいろいろあります。

プロフェッショナル・ケアを中心に、歯周病の原因をお掃除を含めた全身的な管理が『歯周基本治療』なのです。

歯周基本治療は、軽度の歯肉炎の段階から重症に進行している歯槽膿漏に罹患している人にも共通する治療です。歯肉炎や軽い歯周病なら歯石の除去、日々のブラッシングに対する指導、トレーニングで取り除くプロフェッショナル・ケアを主体とした『歯周基本治療』だけで治ることも十分にあります。

一方、歯肉の奥に溜まった固い歯石が歯周基本治療だけでは、取り除けない場合は、『歯周外科治療』を行います。

治療後の再検査で改善が確認できたら、定期健診に移行、治ってなければ再度治療というように、治るまで治療と検査が繰り返されます。

日本臨床歯周病学会 | 歯周病の治療方法

歯周病の進行の程度にかかわらず、初めに行われるべき治療が歯周基本治療です。原因である歯垢や歯石の除去を行います。

歯の根の面の歯石を取り、綺麗に滑択化させることにより状態をよくします。

歯垢の除去をプラークコントロールといい、そのほとんどはご自宅での毎食後の歯磨きとなります。歯科医院で、その指導もさせていただきます。

スケーリングは歯の表面や根の表面の歯石を専用の機械（スケーラー）で取除く事です。ルートプレーニングは歯の表面がざらざらしたり、歯石で満たされている汚染された表層を取り除く方法で、多くの場合スケーリングと同時に行われます。

また、歯周病が進行することにより歯槽膿漏になり歯は動いてきますが、動いている歯で噛むとさらにグラグラと動いていき悪化します。

その負担を軽くするために咬み合わせの調整を行い弱めることもあります。それでも動いて噛みづらい場合は歯科用の接着剤で隣の歯と接着し、グラグラした揺れを抑えていくこともあります。

これら基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが正常値（2ミリ程度）維持されればメインテナンス（定期検診）にしていきます。

歯周基本治療で歯茎の深さが改善されず、スケーリングからSRP(歯茎の深い部分の歯石除去）を行っても歯周病の改善がみられない時、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的な処置を行い、歯周ポケットの深さを減少させる事を目的に歯周外科手術に移行していきます。

また、特殊な人工的な骨材料を用いて部分的に失われた骨を元に戻す手術（再生療法）を行う場合もあります。手術はそれぞれの病態にあった方法が適応されます。

ポケットが改善されれば、定期健診に移行し状態を見ていきます。

残せないと言われた歯を歯周外科によって残せる事もあります👏

お困りや、他院で抜くしかないと言われた方は一度ご相談ください😊