歯と健康について🦷
歯の病気である歯周病と全身の病気とは大変つながりがあります!
歯周病は、歯を支えるハグキ(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。
本人も自覚のないまま重症化していき、この病気の原因となるプラーク(歯垢)の中にいる
歯周病菌が全身に多くの影響を与えます
最近の研究で色々と明らかにされてきてます!高齢者の3大死亡原因のひとつである肺炎の大くは口の中の細菌が原因です。
誤嚥性肺炎は歯周病菌などの細菌が唾液とともに肺に流れ込んで生じる肺炎です。
高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していらと言われてます。
歯周病は、糖尿病の合併症のひとつです。まず、糖尿病で血糖コントロールがよくないと、感染に対する抵抗力が低下します。
口腔内細菌が増殖しやすいことから、感染症のひとつである歯周病が悪化していきます。
また、歯肉の炎症反応によって生じたさまざまな物質や歯周病菌による毒素が毛細血管から血液中に入り込み、インスリン分泌機能を低下させていると言われています。
歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっています!歯周病治療で糖尿病が改善することもわかってきていると言われています。
動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていました。しかし他の原因として歯周病菌などの細菌感染があることが発見されました。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療がより重要です。歯みがきの大切さ歯みがきで口腔内の細菌数を減らすことは、むし歯や歯周病を予防します。
また新型コロナやインフルエンザなどのウイルス感染症を予防することにもつながります!
歯みがきはとても大切です。 ただし、職場などの洗口場で歯みがきをする場合はエチケットに気をつけて行いましょう!
最後に妊婦の方です。
妊娠性歯肉炎とは一般に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれます。その理由は女性ホルモンが大きく関わってきています!
特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すこと、また、歯肉を形作る細胞がエストロゲンの標的となります。
そのほか、プロゲステロンというホルモンは炎症の元であるプロスタグランジンを刺激させます。これらのホルモンは妊娠終期には月経時の10~30倍になります!!
このため妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすいのです。ただ、基本的には歯垢が残存しない清潔な口の中では起こらないか、起こっても軽度ですみます!
妊娠中は特に気をつけてプラークコントロールをしっかり行いましょう。
油断すると出産後に本格的な歯周病に移行する場合もありますので、注意が必要です。また、まれに妊娠性エプーリスという良性腫瘍ができる場合もあります。
歯周病と低体重児早産近年、さまざまな歯周病の全身への関与がわかってきてます。なかでも妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが発見されました。これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われ、その危険率は実に7倍にものぼるといわれています。
これは、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。歯周病は治療可能なだけでなく、予防が重要です!
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行い赤ちゃんを守りましょう!歯の健康は全ての人に繋がります。
何かお悩みの方はお気軽にご来院ください🦷